教育改革2020

どうする・どうなる!?2020年。保護者視点で分析する教育改革。調べてわかったことを中心にまとめています。

就学前の家庭学習について

就学前の家庭学習についてはみなさん関心が高いようで、匿名質問サービスの Sarahah でも似た質問を何度かいただきました。僕個人の考える就学前学習のスタンスを記しておきます。

 

f:id:knockout_kazu:20180115090343j:plain

 

 まず、就学前の子どもは遊ぶことが学ぶことなので、無理に「お勉強」をする必要はない、という大前提のうえでですが、それでもなお、家庭で何かに取り組みたいということならば、個人的には就学後の内容を先取りするのではなく、小学校受験の教材が良いと思っています。

 ただし、(※ここからが超重要)使う目的はあくまで「弱点を知るため」。ペーパー上で問題を解けるようになることがゴールではなく、問題を通して、問われている概念が身についているかを知る。上下左右といった言葉と位置関係がセットでわかっているか。量感をもって数を捉えられているか。お話を正確に理解できるくらいの語彙や一般常識が備わっているか。そして、もし「弱いな?」と感じられる分野が見つかったならば、「もしかしたら日常の遊びや生活の中でそれらの経験が十分に積めていないのかもしれない」と冷静に受け止めて、子どもとの関わり合いの中にそれらを補強するような体験を取り入れてみると良いと思います。

 さらに、もうひとつ大切なこと「達成や到達を焦らない」。どれだけ日常生活の中で経験をしても、訓練を積んでも、子どもの側の認知の準備が整っていなかったら無理です。入らない。だから、今はそういう段階なのだと理解して、就学後までをも視野に、長い目で取り組んでいくといいと思います。お受験向けの教材はたいへん洗練されたよいものだと思いますが、無理強いして、劣等感を植えつけてしまうようなやり方は、むしろ就学後の学ぶ意欲を損ねてしまう危険すらあると思います。繰り返しになりますが、子どもは遊ぶことが本分です。たくさん外遊びをして体支持の力をつけ姿勢が崩れないようにすることや、手遊びや工作をして指先の巧緻性を高め、正しく運筆する力を蓄えておく等ほうが長い目で見れば、よほど子どもの学びに向かうための基礎能力になる、そう信じています。

 なお、本屋さんで小学校受験の教材をご覧になったことのある方はご存知だと思いますが、小学校受験の教材は無駄に高いです。ひとつの単元しか扱っていないペラッペラな問題集でも1冊1,000円くらいします。しかも、本来は、おはじきやタイルや水の入ったコップといった具体物を使った導入があってはじめて意味をなすものなので、教材単体をいきなり手にしたところで十分に活用するのは難しいかもしれません。まずは、個別の教材に手を出すよりも、どういった思想に則ってつくられているのかを知るうえでも、お受験(小学校受験)関連の本を一度ご覧になってからはじめるのが良いと思います。お受験(小学校受験)で何をどのように勉強するのかについての概要がわかる本で個人的なおすすめは、こぐま会代表・久野泰可さんの本『3歳からの「考える力」教育』です。