教育改革2020

どうする・どうなる!?2020年。保護者視点で分析する教育改革。調べてわかったことを中心にまとめています。

変わる英語教育とスーパーグローバルハイスクール【 首都圏 / 高校受験版 】

 2020年教育改革によってもっとも大きな変化が見込まれているのが英語教育です。 

  • 中学・高校の授業のオールイングリッシュ化
  • 高校課程では、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどを行う「論理・表現」の科目が新設
  • 大学入学共通テスト(新テスト)では、現行の2技能(聞く・読む)から4技能(聞く・読む・話す・書く)を測る試験へ

 と、いわゆる「受験英語」から「実践的に使える英語」へと変えていくことを目指しています。

 

 大学入試に直接影響が出るのは2020年度大学入学共通テスト(新テスト)から。つまり、現中3生からです。この年から4年間は移行期間として共通テストと民間資格・検定試験が併存します。そして2024年度以降、つまり、現小5生以降の英語試験は、民間資格・検定試験に一本化となります。

 

■ 目次

 

先進モデルとしてのSGH

 先端的な理数教育を先導していくモデルとしてSSH(スーパーサイエンスハイスクール)があるように、国際舞台で活躍できる人材の育成を目指し、質の高いカリキュラムを開発・実践するための指定校が存在します。それが「スーパーグローバルハイスクール」(以下、SGH)です。単に英語を使えるようにするだけでなく、国際化を進める国内の大学のほか、企業、国際機関等と連携して、グローバルな社会課題を発見・解決する人材を開発することまでをも射程に入れています。文科省による事業がはじまったのは、SSH事業がはじまった12年後の平成26年から。比較的最近のことです。

 

SGHの特徴

 制度としてSSHの弟分(妹分?)だけあって、特徴もよく似ています。

  • 指定期間は原則5年
  • 各校で「研究開発課題」を設定し、その課題に沿って研究計画を立てる
  • 指定から3年目に外部の有識者による研究開発の進捗状況等の中間評価を行う

 このあたりは変わりません。

 逆に、SSHとの違いは、SGHには「SGH指定校」とは別に「SGHアソシエイト」という位置づけの学校が存在し、SGHとともにSGHコミュニティを形成している点です。

 では、今現在、 SGHとして指定されている首都圏(一都三県)の学校をまとめましたのでご覧ください。

 

SGH指定校一覧( 首都圏 / 高校募集校のみ )

 SGHに指定されている学校には高校募集のない中高一貫校もありますが、今回は高校募集のある学校に絞っています。また、SGHアソシエイトについては期間や評価の方法について不明でしたので省いています。

 濃い青の矢印が現在進行中の指定期間です。赤い星印は中間評価行われるタイミング。中間評価は、詳細は省きますが、良い評価から微妙な評価まで【 S・A・B・C・D・E 】の6段階で表しています。赤い線はこのブログを書いている今日(2018/1/21)現在の位置になります。

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 まだはじまって4年ですが、各学校、取り組みに差が出てきていることが見て取れます。学校名は伏せますがSGHアソシエイトながら、中間評価で最低評価がつけられた学校もあります。その評価は「今後の努力を待っても研究開発のねらいの達成は困難であり、SGHの趣旨及び事業目的に反し、又は沿わないと思われるので、経費の大幅な減額又は指定の解除が適当と判断される」という大変厳しいものです。

 SSHもそうでしたが、SSH/SGHという看板を掲げているからといって、すべての学校が採択時点の計画をうまく実行に落とし込めているわけではないということがわかります。気になる学校があったら、必ず実態がどうなっているのかを確認する必要がある、そう感じます。

都立国際と新国際高校

 話は少し逸れますが、英語教育のお手本校として忘れてはならない学校といえば都立国際高校です。平成27年5月3日には国際バカロレア(ディプロマ・プログラム)の認定を取得、国際バカロレア(IB)コースを新設しました。海外大学への進学を目指した専門コースであり学年の定員は25名。生徒数各学年20名程度の計約60人に対して、教員数は約20名。贅沢な教育環境と言えるでしょう。語学力に優れた専任教員が在籍しており、通常授業は、国語や日本史といった一部科目以外はすべて英語で行われます。

 

 また、東京都では現在、港区白金二丁目に「新国際高校(仮称)」の設置を計画しています。

www.metro.tokyo.jp

 

今現在、わかっていることとしては、

  • 1学年6学級240人規模(生徒総数720人)
  • 国際関係に関する学科として「国際教養学科(仮称)」の設置を検討。その中で、理数教養系(仮称)と語学教養系(仮称)という2つの系を設ける
  • 理数教養系と語学教養系それぞれに、海外大学等の海外への進学を希望する生徒を対象に海外進学コースを設置

といったところです。

最近では、難関中高一貫校でも学部から海外を目指す生徒が増えているというニュースをよく耳にします。国内の英語教育改革とともに注目していきたいと思っています。 

 

あわせて読みたい

SGHに似た制度としてSSH(スーパーサイエンスハイスクール)があります。こちらも記事にまとめましたので、よろしければぜひあわせてご覧ください。

kyoiku.chichioya.jp

 

また、SSHとSGHの指定校と中間評価をまとめてみて見えてきたものをこちらにまとめました。こちらもぜひどうぞ。

kyoiku.chichioya.jp